MASTERプロフィール
奈良吉野で「農と共に歩む酒造り」を目指し、地域農産物の醸造を行う酒蔵です。明治45年の創業より “米のうまみが伝わる酒” 花巴(はなともえ)を醸しております。
奈良吉野で生まれ育ち、酒造りを学ぶため東京農業大学醸造学科に入学。その後、修行先の酒蔵で日本酒の伝統的な醸造技術を修得し同蔵に戻る。
蔵人として山廃酒母を担当。2008年から杜氏として現在の花巴の世界観を醸し始める中で、2010年の吉野ウッドプロダクト 木のある暮らしを物語る協議会の事業にて、木桶仕込みに取り組み始める。さらに農業との連携を行い6次産業化を進めてゆく中で、酒造りの視点を1次産業から見る2次産業にシフトし、農林業の延長線上にある酒造りを目指し始める。数年後には、すべての酒づくりを酵母無添加に切り替え、天然酵母100%の自然醸造を行うようになる。さらに、現在ではすべての酒造りを地域の契約栽培米で行っている。
2023年には、醸造家として今まで培ってきた酒造りの集大成である日本酒『自然淘汰』を醸すことで、地域の農林産物を活用しながら、酒造りのプロセスで自然の多様性を最大限に引き出し、表現することに力を注いでいる。